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研修生レポート①(第13回)

9月にて研修を修了いたしました。舘野(たての)と申します。

今回は、研修後のレポートという形でブログにて紹介させていただくこととなりました。

私はこちらにお世話になる前までは、全く畑違いの職種に就いておりました。

ですので、限りなく素人目線に近いレポートとなっております(笑)。

そのため、未経験だけれど、これから養豚を勉強したい、知りたい!という方への参考になれば良いなあ、と考えております。

研修でお世話になった那須農場(種付け・分娩) 大谷農場、そして曽我の屋のみなさんとの日常など、それぞれ全4回のレポートを予定をしております。

第一回目 那須農場 種付け編

●はじめての豚との出会い

「ブタ、でかい!」

右も左もわからない状態で、種付けに配属された初日。
雄豚の想像以上の大きさに、思わず口にしていました。

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鳴き声もブーブーといったかわいらしいものを想像していましたが、
エサの時間になると、スタジアムに響くサポーターの大歓声のごとく、豚舎内に鳴き声が響き渡る。
ものすごい数の母豚をまえに圧倒されたことを思いだします。

●はじめての人工授精

カテーテルを使った人工授精(AI)が初仕事でした。
スターターと呼ばれる道具を使い、より清潔に豚の陰部に挿入できるようにしています。

カテーテルを通して、精液をゆっくりと注入していきます。

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午前中だけで、AI・NSを含め50頭前後の種付けを行っていました。

丁寧かつスピーディにAIを行う種付けメンバーのみなさんに、最初はついて行くのがやっとでした。。。


●はじめての発情チェック 

母豚は、離乳後、個体差もありますが5日目に発情がきます。この発情システムには驚きました。

発情状態とは、陰部がふくれて、背中に乗ると耳をピーンと立てて、ガチガチに固まるのです。

はじめて自分で発情チェックをした時には、なんて分かりやすい兆候なのだろう…と不思議に感じました。

●はじめての本交

本交とは、オスとメスを直接交尾させることです。

巨大なオスを前に、ビビった私。クレートと呼ばれる柵を開けると、緊張が走ります。
オスはそんな私にですらビビり、なかなか柵から出てきません。

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雄豚は実は、とても繊細なことをこのとき知ったのです。

交尾は、巨大なオスの体重がそのまま母豚にかかるので、上手に補助をしてあげて、なるべく母豚の足に負担がかからないようにしないとなりません。

オスの横腹から、手を差し伸べ、補助を行います。

「毛が固い!!」「足踏まれたらイタそう!」などと頭の中を駆け巡りつつ、
なんとか交尾をさせることができました。尻尾をもち、オスに振り回されながらも、クレートに戻してNSが無事に終えることができました。

主任の管さんからは、「オスはとても危険。慣れが一番怖い、常に緊張感をもって接することが大事」とご指導をいただきました。

種付けは、豚肉生産においてすべての始まり。ちゃんと妊娠させることができなければ、その期間のエサ代などロスが大きくなります。その始まりの重要さを教えていただいた4カ月間でありました。
プロフィール

soganoya

Author:soganoya
私たち曽我の屋農興は、栃木県那須塩原市を中心に、安全でおいしい豚肉の生産および販売を行っています。そんな私たちの日々の出来事をつづります。

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